梅酒を作った経験はあるでしょうか。
普段はビールばかり飲んでいますが、梅酒も好きでいろいろ漬けた事があります。
梅酒はお酒が苦手な人でも比較的飲みやすく、手軽に家でも作ることができる人気のあるお酒です。
今年は久しぶりに梅酒を作ったので、基本的な梅酒の作り方やおすすめの楽しみ方、ベースによる味の違いについて紹介していきたいと思います。
追記で時間経過した梅酒も書きますので是非作ってみてくださいね(#^.^#)
こんなに簡単なのでぜひとも自分好みの自家製梅酒作りに挑戦してみてください。
そもそも梅酒とは?
そもそも梅酒とはどのようなお酒なのでしょうか。
梅酒は日本で古くから好まれている果実酒の一種で、毎年6月頃に収穫される青梅をアルコール度数20度以上のアルコールに漬け込んで作ります。
甘酸っぱくて香りよし、お酒に弱い人にも人気の梅酒。
梅酒に含まれるクエンの量はレモンの15倍とも言われ、疲労回復や血液をきれいにする効果が期待できます。
時間をかけて寝かせることで梅のエキスが徐々に染み出し、芳しい風味と甘味のあるお酒になります。
梅酒と一言で言っても、ベースとなるお酒によって異なる特徴の梅酒ができるため、作る人の好みを反映させやすいのも好まれる点ではないでしょうか。
また、長く寝かせておくことで味に深みも生まれてくるため、毎年漬けることでその年その年の味の違いも楽しめます。
アルコール度数が20度未満のお酒で作ると再発酵により度数が上がってしまい、酒税法に違反します。
※アルコール度数が上がる=お酒を作り出すという事になる為
そのため、梅酒を作る際は20度以上のアルコールを使うようにしてください。
梅酒作りに必要な材料と下準備
梅酒に必要な材料と下準備は以下の通りです。
分量は一般的な量になりますので、好みに合わせて調整してください。
材料
- 密閉できるガラス瓶・・・・容量4リットル
- 青梅・・・・・・・・・・・1Kg
- 氷砂糖・・・・・・・・・・500g~800g
- お酒(アルコール度数20度以上のもの)・・1.8リットル
用意するもの
漬ける瓶
青梅
氷砂糖
漬けるお酒
下準備
ガラス瓶を消毒する
菌を繁殖させないために熱湯でガラス瓶を煮沸(しゃふつ)消毒したのち、しっかりと水気を拭き取ります。
具体的な方法は、まず鍋底にふきんを敷いてガラス瓶を置き、水を入れて沸騰させます。この時、沸騰したお湯にいきなり瓶を入れると温度差で瓶が破損してしまうため、お湯が沸騰する前から瓶を入れましょう。※必ず事前に瓶の耐熱温度を確認してください。
沸騰して5分ほど経ったら、日の当たる場所に瓶の口を下にして置き、十分に乾燥させます。
また梅酒瓶が大きすぎて鍋に入らないという場合は、瓶を丁寧に洗ったあと乾燥させて、消毒用エタノールで拭くという方法もあります。
青梅のヘタを取る
青梅のヘタを取らずに漬けると、ヘタが取れて浮いてきてしまったり、味にえぐみがでたり、カビの原因となってしまったりするので、竹串を使って青梅のヘタを取り除きます。
この時なるべく傷をつけないように注意してください。
青梅の水洗い
青梅は流水でやさしく洗い、丁寧に水気をふき取ります。
水が入るとアルコール度数が下がり、カビが発生したり、腐敗したり失敗しやすくなるので気を付けましょう。
アルコール度数の低いお酒でつける場合は特に注意が必要です。
あく抜き
古城などの品種の梅を使う場合はあく抜きをした方が良いとされています。
たっぷりの水につけて2~4時間を目安にあく抜きをします。少し黄色く熟れている梅であれば10~30分、梅全体が黄色くなっているものはあく抜きを行わなくても良いとされています。
ただし、あく抜きのし過ぎは梅酒の腐敗にも繋がるので、梅の状態に合わせて対応することが大切です。
こちらもあく抜きが終わったら、ひとつひとつ丁寧に水気を拭き取りましょう。水気を取らないとカビが発生する原因となってしまいます。
南高梅を使う場合、熟して黄色くなった完熟梅や冷凍した梅を使う場合は、水に浸けると傷みますのでアク抜きは必要ありません。
傷のある梅は濁りや腐敗になる可能性があるので、使わないようにしましょう。
※傷の入った梅は梅ジャムなどにしましょう
梅酒の作り方【簡単3ステップ】
梅酒の作り方は以下のたった3つの手順です。それぞれポイントもあわせて解説していきますので参考にしてください。
1.青梅と氷砂糖を交互に入れる
ガラス瓶に青梅と氷砂糖を交互に入れていきます。氷砂糖の量を500g~800gと幅を持たせていますが、甘さ控えめが好きな方は500g、甘めが好きな方は800gとお好みに合わせて調整してください。青梅と氷砂糖を全体的に偏りがないように入れるのがポイントです。
この時も青梅に傷がつかないようにやさしく扱ってください。
大きな傷がある青梅は取り除きましょう。
2.お酒を瓶に注ぐ
ガラス瓶にお酒を注ぎ入れます。
お酒の種類によって味わいが変わりますので、好みのものを選んでください。
3.冷暗所で保存する
梅酒は保存期間で味わいやまろやかさが変わります。しっかりとふたをして、直射日光の当たらない冷暗所で半年~1年くらい寝かせると飲み頃になります。
梅酒をより美味しく飲むために、作ってからどのくらい経ったか分かるよう瓶に日付を書いておきましょう。
ベースのお酒や使った梅の種類や氷砂糖、黒糖、はちみつなどもメモしておくと、次回梅酒を作る時の参考にできます。
今回実際に漬けた梅酒
今回の梅酒は4リッターの瓶に
- ホワイトリカー 1.8L
- 青梅 1Kg
- 氷砂糖 500g
と
- 梅酒用ブランデー 1.8L
- 青梅 1Kg
- 氷砂糖 500g
で漬けました(#^.^#)
飲むときに甘さは追加出来るので甘さは控えめにしております。
控えめ過ぎる場合・・・
砂糖の浸透圧で梅エキスを抽出しているので、氷砂糖無しは恐らく作れないのではないかと思います。
ベースのお酒ごとの梅酒の特徴
ベースとなるお酒によって味わいの違いを楽しめることも、自家製梅酒の醍醐味のひとつです。
焼酎、ブランデー、ウイスキー、日本酒の4種類を取り上げ、それぞれの違いについて紹介します。
焼酎(ホワイトリカー)
一般的に梅酒と呼ばれるものは焼酎で漬けることが多いですが、特にホワイトリカーは無味無臭のお酒のため、余計な味わいが追加されず梅自体の風味が楽しめます。そのため、どのような飲み方にも合いますが、ジュースやお茶で割ることでお酒が苦手な人にも飲みやすくなります。
使う砂糖を氷砂糖から、はちみつ、黒糖などに変えても味の変化があります。
また、本格焼酎が好きな方はホワイトリカーではなく本格焼酎を使うことで、焼酎自体の味わいを含んだ梅酒を作ることができますので、好みに合わせて数種類作ってみるのも楽しいかもしれません。
ブランデー
ブランデーで作る梅酒は熟成が早いのが特徴です。通常半年くらい寝かせる必要がありますが、ブランデーで作った場合は早くて3か月程度で飲み頃になります。ブランデー単体の飲みにくさがなくなり、ブランデーと梅の甘さが合わさってまろやかな味わいになります。
ブランデー自体の甘味もありますので、砂糖の量は好みに合わせて調整してみるといいと思います。スッキリしたものが好みであれば少なめに、甘さを際立たせたいなら多めといった具合です。
また、ブランデー自体が時間を置くことでまろやかな味わいになりますので、梅のエキスが染み出すとともにブランデーも熟成され、ブランデーの深い味わいと梅の爽やかさが楽しめる、お酒好きな人におすすめの梅酒です。
ウイスキー
ウイスキーもブランデーと同じく熟成が早いため、3か月程度で飲み頃になります。
ウイスキーを使って梅酒を作ると、梅酒の甘酸っぱい風味と爽やかさがウイスキーと相まってより深みのあるコクと余韻を楽しめます。
ウイスキーには多くの種類がありますが、使用する銘柄によって味わいや香りが異なります。
日本酒
長期保存しないならこれが最強かも知れません
日本酒で梅酒を作る際は、砂糖を少なめにして作ることで日本酒の良さが引き立ちます。
特徴としては、日本酒本来の米の甘味を残しつつ梅の爽やかな味わいが追加されたスッキリとした梅酒になります。そのため、ジュースやお茶で割ると日本酒の良さが消えてしまうので、ロックやソーダ割りがおすすめです。
日本酒は20度未満のものが多いため、アルコール度数を確認し20度以上のものを使うようにしてください。
自家製梅酒のおすすめの飲み方・楽しみ方
自家製梅酒は様々な飲み方やアレンジの楽しみ方ができます。気になるものはぜひとも家で実際に試してみてください。
ロック
梅酒に氷を浮かべてそのまま飲むロックは、梅酒そのものの味や深みのあるコクを楽しむことができます。大きめの氷を入れることで、時間が経つにつれて徐々に氷が溶けていき、少しずつ味が変化するのを楽しめるのもポイントです。
炭酸割
グラスに氷と梅酒を入れて、炭酸水を注いで飲む飲み方です。
梅酒の甘味と炭酸の爽やかさで爽快感のあるスッキリとした味わいを楽しめます。炭酸を加えることで度数が下がるため、梅酒は度数が高いと感じる方にもおすすめの飲み方です。
お湯割り
梅酒をお湯で割ると、より梅酒の香りが引き立ちます。寒い時期でも身体の芯から温まるのでおすすめの飲み方です。美味しいお湯割りを作るには1:1の割合で、70度前後のお湯を注いでから梅酒を加えることがポイントです。
昔漬けてみた組み合わせ
10年くらい前の画像(ガラケーだったかな?)なので画質悪いですが(笑)
鍛高譚(しそ焼酎)
鍛高譚(しそ焼酎)と氷砂糖
絶対美味いじゃん!!って漬けた年に鍛高譚の梅酒が発売されました( ;∀;)
これは美味しかったです!若い梅干し味(#^.^#)
鳥飼(米焼酎)
鳥飼(米焼酎)と氷砂糖
これは美味しかったです!日本酒で漬けた梅酒が美味しいですが、米焼酎も勿論美味しい(#^.^#)
アルコール度数が25度なので漬けられます!
親戚のおばさんに「なんて勿体ないことを・・・そのまま飲みなさいよ!」と怒られました(笑)
※10年くらい前は少しプレミア
一刻者(いも焼酎)
一刻者(いも焼酎)と氷砂糖
この組み合わせは意外かも知れませんが美味しいです!いも感が減るので、いも焼酎で漬ける意味があるのか?を問われると困りますが(笑)
神の河(むぎ焼酎)
神の河(むぎ焼酎)と氷砂糖
麦焼酎は元々の癖があまりないので勿論美味しかったです(#^.^#)
寝かせてみたらもっと美味しくなるかも知れませんでした・・・
龍宮(黒糖焼酎)
龍宮(黒糖焼酎)と黒糖、氷砂糖
黒糖の焼酎に黒糖と氷砂糖で漬けました!意外に黒糖感はなく、複雑な甘みのする梅酒になりました(#^.^#)美味しいかったです!!
作り方の問題か黒糖は濁りが出ます!発酵はしてないとは思うのですが・・・
ジャックダニエル(テネシーウィスキー)
ジャックダニエル(テネシーウィスキー)とはちみつ
ジャックダニエルとはちみつで漬けました!ウィスキーの梅酒はめちゃくちゃ美味しいです!!
アルコール度数も高いので作りやすくオススメですよ(#^.^#)
スコッチやジャパニーズウィスキーも面白そうです(高いけど)
BEEFEATER(ジン)
BEEFEATER(ジン)と氷砂糖
ジンと氷砂糖です!合わなそうな気がしますが、これも美味しい(笑)
一種のカクテルのような梅酒でした!ジンが好きな方はお試しください(#^.^#)
SMINOFF(ウォッカ)
SMINOFF(ウォッカ)とはちみつ
ウォッカとはちみつで漬けました!ウォッカはホワイトリカーに近いのでこれは勿論美味しいです!
はちみつで漬けると濁りやすいような気がします・・・溶かし方をゆっくりにしないとかも知れません・・・
MYERS‘S(ダークラム)
MYERS‘S(ダークラム)と黒糖
ダークラムと黒糖で漬けました!ラムが元々好きなのですが、この組み合わせはめっちゃ美味しいです(#^.^#)
コクと甘みが強くて個性的な味です!!
LEJAY CREME DE CASSIS(カシスリキュール)
カシスリキュール
カシスリキュールで漬けました!糖分が高いので砂糖無しで梅だけ入れました!
果実に果実を足しました(笑)美味しいです(#^.^#)
当たり前ですが甘いです!!
ホワイトリカー
ホワイトリカーと氷砂糖
こちら今回も漬けてる定番です!!
ブランデー
ブランデーとはちみつ
ブランデーとはちみつの梅酒はコクがあるのにサッパリした甘さで美味しいです(#^.^#)
年数を重ねた梅酒
なかなかの量を漬けて、この年から3年連続くらいでホワイトリカーとブランデーの組み合わせで漬けました。
引越しなどで実家に何種類か置き去りにしたのですが、10年たった梅酒は・・・
めちゃくちゃ美味しいです(^^)/
三か月ぐらいから飲めますが、1年くらいが安定的に美味しいと思います!
一年で梅を抜いた方が、梅に味が戻らないのでオススメらしいですが、入れっぱなしでも美味しいです。
※梅を美味しく食べるなら抜かない方が良い
アルコール度数の低いお酒で漬けた場合は保管に注意!!
オススメの完熟梅
朝ごはん本舗の完熟南高梅は、正真正銘の完熟梅です。
この日と決めて収穫するのではなく、
実が熟して自然に落下したものを収穫します。
完熟した梅は皮が柔らかく、
ほんの少しの衝撃でもすりキズが付きいたり、黒っぽくなります。
完熟梅は痛みが早く、日持ちしないため、市場には流通せず、
スーパーや一般的なお店では手に入ることができない大変稀少な梅です。
完熟梅の入荷は、6/20頃から6/30頃まで。
梅が美味しいと梅酒も美味しい(#^.^#)
まとめ
今回紹介したベースのお酒による違い以外にも、様々なアレンジの仕方があります。
砂糖の種類味が変わるので、砂糖の種類だけでも・・・
氷砂糖を使う理由はゆっくり溶けるため、浸透圧が少しづつ変わるのでゆっくり梅エキスを抽出できるので氷砂糖を使っています。
※いきなり高い浸透圧だと梅がしわになったり失敗しやすいようです
この理論だけ分かっていればどんな砂糖でも作れる!という事になります(#^.^#)塩でも・・・
ベースのお酒も無限大!!
気になる組み合わせは・・・
獺祭と和三盆!!アルコール度数問題がクリア出来たらなぁ・・・
梅酒に使えるアルコール度数の高い日本酒はこちら↓
良かったら自分だけの自家製梅酒作りにチャレンジしてみてください!
ではでは
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